酉松会新聞 第18号 発刊!
令和7年の酉松会新聞、第18号の発刊に至りました。
寄稿してくださったOBや現役の皆さん、ありがとうございます。
ラインアップは以下の通り。ぜひお読みください。
なお未提出の寄稿がまだありますが、届き次第、追加記載します。
巻頭挨拶
⚽️ 緒方 徹 (昭49卒 会長):2025年・再生の年に!!
⚽️ 神谷 佳典(平7卒 副代表幹事):事業部設立から法人化への歩み
⚽️ 戦記:令和6年度(2024)シーズン
リーグ戦を観戦して
⚽️ 渡邉 直樹(令6卒 元主将):OBの立場から見える景色
⚽️ 近岡 頌(令6卒 元学生監督):感想・現役部員へのエール
戦いを終えて
⚽️ 山﨑 惇樹(4年 主将):基礎の重要性
⚽️ 桑島 晴(4年):環境に恵まれた4年間
⚽️ 齊藤 泰治(4年):国立での10年間
⚽️ 鈴村 哲平(4年):体作りの文化
⚽️ 塚本 悟大(4年):忘れられない瞬間
⚽️ 外池 陽丸(4年):新人OBとして
⚽️ 原 智也 (4年):ひとつの生き物のような組織
⚽️ 堀内 誠大(4年):INSIDE IKKYO
令和7年度シーズンに向けて
⚽️ 篠田 啓太(新4年 主将):再び1部の舞台を目指して
⚽️ 川合 楽(ヘッドコーチ):「自ら変え、自ら挑む。」
⚽️ 八木琳太郎(新4年 副将):残された時間
⚽️ 丸茂 琥哲(新3年):再スタート
⚽️ 小原 一真(新2年):変化
百年史秘話
⚽️ 福本 浩(昭52卒 編集長):続・大先輩の遺稿
海外便り
⚽️ 佐藤 勇起(平19卒):ダラスでの生活
⚽️ 阿部 真琴(平22卒):サッカーは人を繋ぐ
⚽️ 池田圭吾ジェイスン(平25卒):北緯1度の国シンガポールより
私の学生LIFE
⚽️ 五十嵐 日向大(4年):一生の同期
⚽️ 大石 俊輔(4年):バングラデシュ旅行記
⚽️ 加久保 陽太(4年):フルマラソン
⚽️ 笠置 悠真(4年):ア式での最高の経験
⚽️ 西田 優希(4年):葛藤の「むぎきり」
⚽️ 羽根 洸至(4年):こだ寮
⚽️ 薮田 尚希(4年):非日常から見た日常
⚽️ 渡辺 志音(4年):学年旅行
編集後記
⚽️ 福本 浩 (昭52卒 編集長):春は〝温故知新〟の季節
大先輩たちの遺稿
昨年5月、私の手元に貴重な資料が届いた。
*昭和7年に創刊された部誌『蹴球』9巻
(ただし創刊号は川村 通先輩の記事「蹴球團時代」のコピーのみ)
*『蹴球』復刊(昭和26年8月刊)
*『蹴球部部報 㐧二号』(昭和25年8月刊)
*『予科練習日誌』(昭和17-18年)


昭和18年の予科練習日誌には当時の予科3年部員、
永倉眞平が使っていた定期券(高圓寺↔︎商大豫科前)が挟まれていた。
それを見るとJR中央線も西武多摩湖線も当時は「武蔵野鐡道」と呼ばれ、
1ヶ月の料金は「6円53銭」だった。日本銀行調査統計局の
企業物価指数によれば、令和4年の物価は昭和18年の420倍らしい。
そうすると「6円53銭」は 2,742.6円 ということになる。
ちなみに令和7年2月現在の定期券(高円寺↔︎一橋学園駅)の値段は、
学割で1ヶ月 8,550円 である。昔の方がずっと安かった!?
送り主は、令和5年8月に逝去された池田 致先輩(昭39卒)の奥さま。
元々は平成28年12月に逝去された同期の石綿浩之先輩の奥さまから
譲り受けたものだという。石綿先輩は一橋サッカー部の創設メンバーの1人、
松本正雄先輩の娘婿であったから、これらの資料は義父である松本先輩が
保管されていたものかもしれない。
また『60年史』には『蹴球部部報 㐧二号』は針谷 操先輩(昭28卒)の
秘蔵品との記述があるし、『予科練習日誌』は、これを記し定期券を
使っていたご本人、永倉眞平先輩(昭23卒)が戦後も所蔵され、
お二人が逝去された後、ご遺族が石綿先輩に手渡されたのかも知れない。
今となっては知る術もないが、いずれにせよ多くの大先輩たちが
後輩のために大切に守り、巡り巡って私の元に届いたというわけである。
改めて感謝申し上げる。

上述の資料はデジタル化して当サイトの左サイドバーに掲載した。
いずれも貴重なものだが、特に「予科練習日誌」が興味深い。
当時の練習メニューや試合時のフォーメーションが記されているし、
戦時下の部員たちの苦悩や焦燥感、サッカー部の崩壊危機などが
赤裸々に書かれている。しかも自筆で! 多少読みづらいのが難点だが、
彼らの心情がよりダイレクトに伝わってくる気がする。
日誌を書いた予科部員たちの写真を見ながら文章を読むと、
また一味違ってくると思う。お時間のある時にゆっくりご覧あれ。


OBOG諸氏の中で現役時代の資料や写真をお持ちの方は
捨てる前に名簿にある私の住所に送ってください。
よろしくお願いいたします。
酉松会新聞編集長 福本 浩(昭52卒)
如水会館にて総会開催
令和7年(2025)1月11日(土)、
今年も小平グラウンドにてOB戦、如水会館でOBOG総会及び
懇親会が開催され、終始和やかな雰囲気に包まれて終了した。
令和6年度シーズンは最下位で2部降格という残念な結果に終わり、
優勝・昇格した昨年度に比べてOBの集まりは20数名と少なかった。
致し方ないことだが、こういう時こそ現役たちをサポートしたいものだ。
現役の活躍こそが酉松会の原動力なのだから。



それにしても今年の卒業生18名の就職先は、
ほとんどが金融やコンサルティングの会社で、商社やメーカーは
一人もいなかった。これも時代だろうか。もうひとつ驚いたのが、
現役の事業活動の業績が右肩上がりに伸び、事業を法人化して
カフェの経営までやるという報告もあったことだ。
古いOBの中には事業活動より本来のサッカーに
力を入れるべきという意見もあるが、80名を超す部員を抱える
部の運営は、もはやOBの寄付だけではやっていけないのが現状なのだ。
また、地域に根付いたスポーツクラブ作りという理念も重要である。
この件に関する記事を3月発行の酉松会新聞に掲載する予定。
お楽しみに!
