酉松会(ゆうしょうかい)とは、一橋大学サッカー部の活動を支援するOBの団体で
OB・現役有志の寄稿による「酉松会新聞」の発行、
OB戦やフットサルの開催など様々な活動を行い、
当ウエブサイトで公開しています。
3月1日、サッカーコートの工事は仕上げの段階に入り、
まるで散髪をするように人工芝の表面が刈り込まれていく。
ライン芝もまっすぐ綺麗にカットされていた。
野球場とアメフト場は人工芝の敷設が始まったばかりだが、
サッカーコートは3月9日前後に竣工するという。
本当に、いよいよである。
シュート板の修復工事も先週の金曜から再開され、
宙に浮いていた支柱の補強と塗装が終わり、木の板が貼られていた。
雨が降らなければ3月4日に完成する予定である。
50年前に作られ、平成10年頃からは使われなくなっていた
シュート板の復活は、古いOBにとっては懐かしく嬉しい。
現役のシュート力、決定力の向上にも役立って欲しいものである。
2月12日、待ちに待った日が、ついに来た!
ロール状の人工芝を1枚ずつ接着と縫合で繋ぎ合わせながら、
砂利と土でならしたグラウンドの上に丁寧に敷いていく。
まるで緑の絨毯のよう。
午後1時過ぎだったが、すでにハーフラインまで終わっていた。
シュート板は、すでに木板が外されていた。
以前は気づかなかったが、前面の支柱7本のうち6本の根元が
溶けてなくなり、宙に浮いていた。これが50年という月日の恐ろしさ。
新たな補強工事が必要で、現在作業は中断されているが、
近々再開されるだろう。
サッカーコート周囲の排水溝は完成し、
散水用のレインガンもきれいに撤去されていた。
野球場、アメフトコートも同様で、整地もほぼ終了。
この広々とした小平グラウンドが緑に生まれ変わるのである。
お楽しみに!
12月18日、排水設備の改修工事が進んでいた。
ほとんどが壊れて使えなくなっていた散水用のレインガンや
スプリンクラーも不要となり、いずれ撤去されることになる。
その費用については、まだ大学側と協議中だが、
おそらくアメフト部とサッカー部で折半することになるだろう。
釈然としない気持ちは正直あるが、人工芝になれば、
歴代の部員たちを長年悩ませていた、雨が降れば「小平湖」、
乾けば「小平砂漠」という惨状から解放されるのだ。
下の写真はグラウンドの下に敷く「板状暗渠シート」というもので、
浸透してきた雨水を外周の側溝に導く「排水管」の役割を果たす。
管ではなく板状であるが、中には水の流れる空隙があり、5mごとに
魚の骨のように設置され、その上に砂利が敷かれて舗装される。
「排水施設平面図PDF」(クリックして参照)
掘り起こされた赤っぽい土を眺めながら、
しばし感慨にふけっていると、作業員が声をかけてきた。
「先生ですか?」
「いえ、サッカー部のOBです」
「ああ、変わり果てたグラウンドを撮りに(笑)」
「ええ、嬉しくもあり、寂しくもあります」
「ハハハ、そうでしょうね」
天気に恵まれ、工事は順調に、すごいスピードで進んいく。
思い出は遠ざかり、夢は近づいてくる。
来年は、いい年になりますように!