U-20なでしこ、初めてW杯決勝進出!
【実況風報告】
U-20女子W杯準決勝、vsイングランド。キックオフ直後こそ危ない
シュートを打たれたが、その後は素晴らしいパスサッカーを展開。
イングランドを圧倒した。
前半22分、遠藤のパスをゴール前で受けた植木が、DFを背負いながら
短く右へドリブルし、GKの逆をついてゴール左隅にシュートを決めた。
27分には右サイドの宮澤が中央にドリブルで切り込み、ペナルティー
エリアの外から強烈なロングシュート。これがバーに当たり、跳ね返
ったボールを詰めていた遠藤がヘッドで無人のゴールに入れる。
もう見事というしかない。思わず大声で叫んでしまった。
後半はイングランドのロングボール攻勢に苦しみ、次第に前線とディフ
ェンスラインの間が間延びしてコンパクトなサッカーができなくなった。
疲れもあってセカンドボールを拾えなくなり、危ないシーンを数多く
作られる。しかし日本は集中力を失わず、イングランドのシュートの
ヘタさにも助けられ、2点のリードを守りきった。
【試合ハイライト動画】 日本 vs イングランド 2:0
【先発】
GK:スタンボー華
DF:高平美憂・南 萌華・高橋はな (Cap)・宮川麻都
MF:林穂之香・宮澤ひなた・長野風花・遠藤 純
FW:宝田沙織・植木理子
【得点】
22分 植木理子、27分 遠藤 純
【交代】
57分 高平 → 北村菜々美、83分 植木 → 村岡真美
90+1分 宮川 → 牛島理子
決勝の相手はフランスを1:0で破ったスペイン。
予選リーグで負けているが、日本はもう違うチームになっているし、
失点はCKからだけで内容では勝っていた。セットプレイの高さだけ
注意すれば、そんなに強い相手ではない。絶対、優勝するぞ!
【試合ハイライト動画】 スペイン vs フランス 1:0

U-20女子W杯 なでしこ準決勝へ!
現在フランスで行われているU-20女子W杯で、日本は予選リーグを
2勝1敗、2位で切り抜け決勝トーナメントに進出。8月17日、
準々決勝で優勝候補のドイツを3:1で破りました。
予選リーグは強豪アメリカ・スペインと同組。昨年のU-19アジア
選手権で優勝した日本ですが、連携が悪くて得意のパス回しの
スピードがなかなか上がらず、体格とパワーに勝り、テクニックも
連携も進歩している欧米勢に苦戦しましたが、何とか突破しました。
【試合ハイライト動画】
vs アメリカ 1:0 / vs スペイン 0:1 / vs パラグアイ 6:0

準々決勝の相手はドイツ。この大会のテレビ放送はスカパーの
フジテレビNEXTだけなので、見られなかった方も多いと思います。
以下、実況風に少し細かく記します。
【準々決勝ドイツ戦・実況風報告】
キックオフ直後は押され気味で劣勢が予想されたが、次第に互角
以上の戦いを見せ始める日本。パス回しのスピードが1段上がり、
縦にクサビのボールがよく入るようになった。選手間の距離や連携
が今までで一番いい。前半終盤には何度もいいクロスが入るが、
あと一歩でゴールならず。惜しい。残念。でも、この調子でいけば
勝てるぞ!
後半14分、宮澤の正確なサイドチェンジのボールが左サイドの遠藤
に渡る。遠藤は見事な切り返しでDFをかわし、冷静にゴール右隅を
狙って決めた。よし!
その後もドイツを速いパス回しで圧倒する日本。25分、宝田のスル
ーパスに抜け出した植木がGKの股を抜くシュートで追加点!そして
28分、左サイドの北村のクロスに宝田がゴール前に飛び込んで合わせ、
3点目を決める!
完全にグループリーグとは違うチームになった。決勝トーナメントに
合わせコンディションとチーム力をトップギアに持ってきた!?
だとしたら、すごい。修正力もあり男子よりW杯の戦い方を知っている。
その後、3点取って少し緩んだ日本にドイツが反撃を強め、後半37分
ミドルを決められてしまった。しかし日本はFWの植木・宝田を交代し
守備を固め、落ち着いて時間をうまく使いながら試合を終わらせた。
ベスト4に進んだのは、フランス、スペイン、イングランド、日本。
日本の準決勝の相手はイングランド。いけるぞ!

【試合ハイライト動画】 vs ドイツ 3:1
【先発】
GK:スタンボー華
DF:南 萌華 (Cap)・高橋はな・宮川麻都・北村菜々美
MF:林穂之香・宮澤ひなた・長野風花・遠藤 純
FW:宝田沙織・植木理子
【得点】
59分 遠藤 純、70分 植木理子、73分 宝田沙織
【交代】
78分 植木 → 村岡真美、85分 宝田 → 児野楓香
90+3分 宮澤 → 高平美憂
サッカー部OBが国立にギャラリー開設!
以前よりガラス工芸の世界に身を投じている村上 仁さん(昭52卒)が、
国立キャンパスの近くにアトリエ&ギャラリーを開設しました。
7月21日(土)〜8月8日(水)の予定で個展が開かれます。
ぜひ足をお運びください。
なおイヤーブックへの広告掲載も申し出ています。
現役の皆さんも一度会いに行ってみてください。
よろしくお願いいたします。

ロシアW杯に日本が残したもの
ワインの輸入業に携わっている寺田 広志さん(昭62卒)から
素敵な画像が届きました。取引先のフランスの蔵元が送って
くれたそうです。日本のサッカーが世界の人の心に届いた証し。
嬉しいです。

ちなみに画像を送ってくれた蔵元は、
ブルゴーニュの「メゾン ルイ ジャド」だそうです。
http://www.nlwine.com/winery/louisjadot/
お礼に1本買って飲みます。手頃な値段のものに限りますが(笑)。
ロシアW杯 R16 日本 vs ベルギー 2:3
4年前の惨敗より、もっと悔しい・・
でも、違う悔しさ・・爽やかな悔しさ・・
後半3分、柴崎の見事なスルーパスに抜け出した原口がフェイントを
入れながらゴール左隅ゴール!7分には相手のクリアを拾った香川が
DFを巧みにかわし乾へ。これを受けた乾が低い無回転シュートを、
ゴール右隅に決めました。勝ったと思いましたが、得点が早すぎたかも。
20分、ベルギーは194cmのフェライニら2人を入れ猛反撃に出て、
日本には、それに耐えられる力は、まだありませんでした。
結果だけを見れば、勝利したのは10人のコロンビアだけ。
長年の課題である試合運びの拙さが、また課題として残りました。
でも4試合で6得点。決定力がないとは、もう言わせません。
ポーランド戦を批判した全ての人を手のひら返しさせるプレイを
ベルギー戦で見せてくれたのも嬉しいこと。とにかく今回の日本は、
後の語り草となる記憶に残る試合を4試合も見せてくれました。
そして、日本が未来に向けて目指すべきサッカーの方向性も示して
くれました。西野監督と選手たちに感謝です。
さあW杯はこれからです。
フランス、ブラジル、ベルギーが素晴らしいサッカーを見せていますが、
同じ山にいて決勝に進めるのは、この中の1チームだけ。別の山は、
W杯優勝経験のないチームが並びます。イングランドは1度優勝して
いますが、1966年で52年も前です。決勝はどうなるでしょうか。
深夜、もしくは未明の試合が続きます。くれぐれも体調に気をつけて
楽しみましょう。

福本 浩(昭52卒・酉松会新聞編集長)記