ロシアW杯 GL 日本 vs ポーランド 0:1
負けながら、フェアプレーポイントでセネガルを上回り2位。
かろうじて決勝トーナメント進出!
最後の10分は攻撃を放棄して会場からは大ブーイング。
他力本願の、手放しでは喜べない、複雑な試合でした。
コロンビアありがとう!というしかない。
今回は、本当に予想もしない展開が多すぎます。疲れる・・
先発を6人も代える西野監督の大胆な賭けが、この複雑さを
招いた一因です。何せ急ごしらえのチーム。ぶっつけ本番。
香川・乾がいなくては攻撃にアイディアもスピードも
生まれません。しかし、結果的に主力を温存でき、
これまでになく余裕を持ってラウンド16に臨めます。
国のメンツより結果? ロマンよりリアリズム?
いや、話はそんな単純な二者択一ではありません。
西野監督は、その両方を求めている気がします。
リアリズムに徹しながら日本の成長を夢見ている。
試合後のインタビューに、それは現れていました。
「自分の信条ではない。選手も本意ではないと思うんですけど、
こういう形も成長していく中の1つだと思います」
GL突破を果たした2002年と2010年のラウンド16は、
語弊を恐れずに言えば、おまけの試合でした。
日本はまだ、少年のようなウブなチームだったし、
GL突破で満足していた。私もそうでした。
しかし今回は違います。自分と相手の戦力を冷静に分析し、
持ち駒をフルに使い、余力を残してベスト16になった。
5大会を経て、初めて日本は世界に伍して臨機応変に戦える、
大人のチームになったと思います。ちょっと褒めすぎでしょうか。
でも1ヶ月前の状態から、よくここまで来たものです。
私の予想は3連敗でした。ありがたいことです!
練習中の日本代表を伝えるニュースで、
西野、手倉森、森保の3人が話し合っている映像が流れました。
アトランタ、リオ、東京五輪の監督が力を合わせている。
これも画期的なことで、ちょっとウルっときました。
昨日のニュースで、ポーランド戦を見ていたおじさんが
「これは子供に見せたくない試合だ」と言っていました。
私は「サッカーにはね、こういうこともあるんだよ」と
きちんと説明できる大人でありたいと思います。
ポーランド戦の西野監督の采配について書かれた
いい記事があります。Numberに寄せたスポーツライター
戸塚啓氏の記事です。もう読まれた方も多いと思いますが、
そうでない方は、ぜひご一読ください。
http://number.bunshun.jp/articles/-/831215
ラウンド16の相手は優勝候補のベルギー。
今回一番調子がいいチームといってもいいかも知れません。
とてつもなく高い壁ですがl、日本はベストメンバーで、
ベストコンディションで、ブーイングを手のひら返しさせる
戦いをしてほしいと切に願います。
平日の夜中3時キックオフは、かなりきついですが、
頑張って応援しましょう!
福本 浩(昭52卒・酉松会新聞編集長)記