酉松会(ゆうしょうかい)とは、一橋大学サッカー部の活動を支援するOBの団体で
OB・現役有志の寄稿による「酉松会新聞」の発行、
OB戦やフットサルの開催など様々な活動を行い、
当ウエブサイトで公開しています。
【実況風報告】
U20女子W杯の決勝、vsスペイン。
キックオフから両チームとも女子とは思えない速いパス回し。
決勝戦にふさわしい戦いだ。日本は落ち着いて試合に入っている。
高い位置からボールを奪うことができていてチャンスを作っている。
気をつけたいのがスペインのセットプレイ。前半15分、右CKから
フリーでヘディングシュートを許したが、幸いゴール左に逸れた。
次第にスペインが攻勢を強める。23分、強烈なミドルシュートが
日本ゴールの右上隅に飛ぶが、GKスタンボーがファインセーブ。
危なかった。その後、CKが続くが何とか守っている。
スペインは効果的に長いサイドチェンジのボールを使ってくるので、
日本の守備が後手に回るようになる。高い位置から速いプレッシャー
もかけてくるので、なかなかボールが繋がらない。耐える時間だ。
こんなサッカーが後半まで続くはずがない。
37分、押されていた日本がボールを奪ってうまく中盤で繋ぎ、
宮澤ひなたがミドルシュート。GKの伸ばした手を越えゴールに
吸い込まれた。まさに起死回生の先制点!やった!
41分にはゴール前で短いパスがつながり、抜け出した遠藤 純が
シュートしたが惜しくもGKに弾かれる。日本のペースになってきた。
そして前半終了。
後半も日本がいいサッカーをしている。
11分、宝田沙織からのパスを植木理子がDFと背負いながらうまく
キープし、走ってきた宝田にリターンパス。抜け出した宝田が、
GKをよく見てゴール右隅に流し込む。2点目!FW2人で取った点。
最高!
20分、右サイドでボールをキープしていた宝田が、走り込んできた
長野風花にパス。これを長野がダイレクトシュート!ゴール左隅に
決まった。3点目!!もう完全に日本のペース。信じられないほど
素晴らしいサッカーを、これまでで一番のサッカーを、決勝戦で
見せている。すごい!
ああ、調子に乗ってたら、26分に失点。
右からの長いクロスボールを逆サイドから走ってきた選手が
ダイレクトシュート。ゴール右に決められてしまった。スペインの
逆襲が始まった。28分にはシュートが日本ゴールのバーをたたく。
危ない、危ない。落ち着け。残り時間10分のところでスペインは
背の高い選手を投入。速いタイミングでゴール前にロングボールを
入れてくる。ファウルに気をつけろ!
試合終盤、日本は落ち着いてカウンターを狙っている。
左サイドで抜け出した植木が惜しいシュート。42分に林穂之香、
43分に遠藤・・最後まで走り続け、波状攻撃を仕掛ける日本に
スタンドから拍手と歓声。テクニカルで創造性豊かなサッカー、
観て楽しいサッカー、私が望んでいた日本の理想のサッカーを、
20歳以下のなでしこが実現してくれた。
そして試合終了!3:1で、この世代で初めてW杯優勝を決めた!
U17、U20、フル代表、3世代での世界一は、世界初だそうだ。
誇らしい!
【試合ハイライト動画】 日本 vs スペイン 3:1
【先発】
GK:スタンボー華
DF:北村菜々美・南 萌華 (Cap)・高橋はな・宮川麻都
MF:林穂之香・長野風花・遠藤 純・宮澤ひなた
FW:宝田沙織・植木理子
【得点】
37分 宮澤ひなた、56分 宝田沙織、65分 長野風花
【交代】
90分 植木 → 村岡真実
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